ワンピース 1042話感想&考察 伝説の実はゴムゴムの実?

イヤー面白い。

タイトルはカイドウへの皮肉?

タイトルについては、名誉ある”敗北”などと、言い訳じみた枕詞は”勝者”にはつかない、勝者はただ”勝者”である、という意味と解釈した。

 

お前は、言い訳じみた敗者か?勝者か?どっちだ!といわんばかりのカイドウとルフィの真剣勝負。

お互いの全力の攻撃がぶつかるその瞬間!

CP0の諜報員によってルフィは拘束され攻撃できず、そのままカイドウの必殺技がルフィに直撃。

カイドウは”不本意な”勝者になってしまった。

 

つまり、枕詞が勝者につくという、タイトルがカイドウへの皮肉になる形となった。

 

この構図は、奇しくも20年前のカイドウvsおでん戦の時と同じ。

カイドウのトラウマを蘇らせる形となりました。

 

いやしかし、おでんの過去やカイドウのコンプレックスを丁寧に描写するなぁと思ったらこのためでしたか…

これが今後どう影響するのか?全く読めません…

過去、おでんは不意打ちでカイドウの勝負に負け、拘束され、釜茹でにされ殺されます。

同じような横やりが入って劣勢に陥ったルフィがここでカイドウに勝てば、正真正銘ルフィはおでんを超えた、カイドウは強者として認めるおでんを超えたルフィに清々しく敗北を認める…という形になるのかな?

最強生物で普通にやりあっても殴り合いで勝てないから、精神的にダメージを与えて、ルフィに突破口を見出させる、という尾田先生の作戦かな?とか妄想してます。

 

ゴムの性質上”あり得ない”

これも触れざるを得ないでしょう。

ルフィがカイドウ戦でギア4”スネイクマン”を初披露。

パンチの軌道が変化し、相手を追尾し、そして多段ヒットするような攻撃。

それに対しカイドウは”攻撃の軌道を曲げてる…!?あり得ねぇだろゴムの性質上・・・!!”と言っています。

恐竜の能力の拡大解釈は?

確かにスネイクマンが初見で出てきたとき、相手を追跡するパンチ?どういうこと?ってなってました。

まぁ漫画だし?それにキングやクイーン、ササキといった恐竜の能力の拡大解釈的なものもあったので、「まぁそんなもんか」と受け流していましたが、ここで触れられるとは。

 

こうなってくると、カクのキリンや、百獣海賊団幹部の恐竜の拡大解釈なども、後々説明がされ、整合性がとられるのか…?

念押しすぎてミスリード

このカイドウの発言で、ゴムゴムの実が伝説の悪魔の実であることがほぼ確定したようにも見えます。

これまでのヒントとしては

  1. 伝説の悪魔の実は、「五老星にとっても伝説の実で、過去何百年も覚醒せず、歴史からその実の名前を消すために、別の名を与えられた実」
  2. 五老星の”カイドウとビッグ・マムの戦いならだれが死んでもおかしくない。消すべきだ」という発言
  3. 「トップクラスの戦いだからこそ危険であり、その”万が一”に備えて、不可能は承知の上、戦闘中でも構わないから今すぐに麦わらのルフィを消せ」という五老星からのCP0への命令
  4. カイドウの「ゴムの性質上、あり得ない」という発言

1の発言から、伝説の悪魔の実は、「現在覚醒したor覚醒しそうな実」であり、その実の真の名は世界政府にとって極めて不都合なものであることが示唆された。

2の発言から、世界政府にとって不都合な者(おそらく伝説の実の能力者)はいま「カイドウとビック・マムの戦いの当事者」であることが示唆される(”誰が死んでもおかしくない”という文章から「普通に考えれば死ぬはずのない人物」のようにも読み取れるが…?)

3の発言から、五老星が消したい人物は「麦わらのルフィ」であり、そしてその”万が一のリスク”はトップクラスの戦いだからこそ高まっていることが示唆される。

4の発言から、ルフィの能力はゴムの性質を超えており、ゴムゴムの実の本当の名は別にあることが示唆される。

 

以上の内容からまとめると

「伝説の悪魔の実は”ゴムゴムの実”であり、トップクラスの戦いにおいて覚醒するリスクが高まっていることから、五老星はCP0に対し、戦闘中であるにもかかわらず、ルフィの殺害を命じた。」

というのが暫定的な結論かなと。

 

若干2の発言の”誰が死んでもおかしくない”という部分が気になるけど…

普通に読んでいるとルフィかなぁと。

ただ、あまりにもここ数話で「ゴムゴムの実が伝説の悪魔の実だ」という念押しが強すぎて、若干ミスリードにも感じる…

 

今後の予想展開

可能性①ゴムゴムの実の覚醒

作中においてシルバーズ・レイリーがいった

ルフィ 稽古はつけたが”覇気”は…実戦の極限状態にこそ更に開花する 強敵と向き合う程に… お前は益々強くなる!!!」

という発言にもあるとおり、覇気は極限状態、つまり言い換えると格上との死闘の中で開花します。

この「死闘の中で開花する」法則が、悪魔の実の覚醒にも通ずるものであるならば、今ルフィが置かれてる状態は、最高に極限状態であり、ゴムゴムの実の覚醒の可能性がかなりあるのかなと思います。

 

CP0はルフィの覚醒を止めるために、カイドウの必殺技をうまく利用してルフィに大ダメージを与えましたが、この大ダメージがかえってルフィの覚醒のトリガーになるのかな~と。

 

冒頭にも書きましたが、カイドウは以前おでんと戦ったとき、仲間の卑怯な手で真剣勝負に水を差され、その不本意な勝利にコンプレックスを抱いています。

ワノ国のボスということもあってか、カイドウは死にざまに美学を感じるという武士道的な価値観を持っており、自身が最強生物であるがゆえに「真剣勝負で戦って死にたい」という願望があるように描写されています。

 

そこで、明らかな劣勢を覆し、ゴムゴムの実を覚醒したルフィと真剣勝負を経て敗北し、清々しく負けを認めるというのが今後の展開予想です。

 

カイドウはルフィに対し”お前もジョイボーイにはなれなかったか…”などの発言もあるので、もしかするとルフィはジョイボーイの仲間でもあるズニーシャを味方につけ、「ルフィこそがジョイボーイだ」と認めさせる展開になるのかもなと考えてます。

可能性②トップギア(ギア5)

まあこれも可能性としてはあるけど、考えにくいかなぁ。

ルフィの”これがおれの最後のギア4だ”という発言だけ見ると、「お?ギア5くるか?」と期待しちゃうんだけど、そのあとのルフィの

「これでダメなら、俺の負けだ」という発言から、「”最後のギア4”というのは、次はギア5だぞということではなく、俺の持ちうる最後の攻撃」という意味なのかなぁと解釈しました。

可能性③ルフィ戦闘不能

これはさらに考えにくい。

確かにルフィが今回のカイドウの必殺技直撃で、4回目の敗北を喫して戦闘不能になり、いったん退場。

それまで麦わらの一味やほかのメンツで繋ぐ…という展開もあるかもしれないけど…

ルフィの”四皇は全部おれが倒すつもり”発言もあるし、ビッグマムもキッドとローにとられたのに、カイドウまで倒せないのはちょっと…というメタ的な考察。

既にルフィはカイドウに3回負けてるし、展開的にもあまりにしつこい。

これはないというか、「あってほしくないかなぁ」という思いです。